歯科保健事業報告

横浜市学校保健会歯科衛生士 中津川 成美

 この事業は、横浜市内の児童、生徒のむし歯及び歯周疾患予防対策の一環として、横浜市教育委員会の委託を受け、実施しています。
 平成22年度で52年目を迎えました。
 
 平成22年度は小学校342校、中学校56校、特別支援学校9校を歯科衛生士4人、嘱託歯科衛生士1人で巡回しました。

 歯科衛生士が行う業務内容は、小学校では、おもに1クラス1単位時間の中で歯垢染色剤を使って各教室で行うブラッシング指導と、みがき残しや歯肉の様子などを児童一人ひとりに伝える歯と口の健康チェックです。
 中学校では、おもに歯科検診時に巡回し、歯科検診の結果を生徒に伝えて口の中の様子を確認させてみがき方を指導したり、検診結果から抽出された生徒への個別指導や集団指導を行っています。
 特別支援学校では、各校の児童生徒の様子に合わせて、ブラッシング指導や歯と口の健康チェック等を行っています。
 その他、学校保健委員会や、休業期間中に行われる歯科関係行事(親子歯みがき教室等)の参加依頼を受け、出席しています。

 児童・生徒の口の中の状態は、日常の生活習慣が反映されます。家庭での適切な支援を受け、みがき方だけでなく生活リズムや食生活等が工夫されていれば、歯も歯肉も元気です。生活様式や価値観が多様化していますが、将来にわたり健康な口の中が続くように働きかけています。

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