平成24年度 第41回 横浜市学校保健合同研修会 報告


日時:平成24年10月4日(木)午後3時00~
会場:横浜市健康福祉センター・4階ホール

image5.jpg新納副会長 あいさつ

Ⅰ 調査研究部会報告  
  報告者 清水裕美(部会員 養護教諭)

Ⅱ 基調講演
テーマ「子どもたちを取り巻くケータイ・スマホ、及びインターネットの課題」
~サイバー犯罪の現状とトラブル対策~
講師 上田 威(NPO情報セキュリティフォーラム理事・事務局長)
1.サイバー犯罪の概要
①サイバー犯罪の検挙状況(増加する検挙数)
②罪名別割合、不正アクセス・詐欺・児童ポルノ・児童買春、など)

2.ネット利用に必要な3つの力
①フィルタリングなどの対処的方法の限界→判断力・自制力・責任力の育成
②ネット社会の7つの常識(インターネットは自己責任、情報発信は謙虚な姿勢で、むやみに個人情報を公開しない、危険なサイトに近づかない、著作権などを侵害しない、コンピュータウィルスへの対策、ID・パスワードの管理)

3.迷惑メールとトラブル
受信する要因(アドレスの不用意な公開など)、対策(無視、受信拒否サービス)

4.掲示板等での誹謗中傷トラブル
①誹謗中傷・犯罪の書き込みなどのトラブル事例→場合によって刑法による処
②学校裏サイトなど掲示板の仕組みと事例(サービス提供事業者の存在)
③予防・注意点(ネットワークの本質・個人情報・著作権などへの理解)
④誹謗中傷記載の対応と削除方法の例

5.チェーンメールとトラブル
指導ポイント(転送がなぜいけないか、メールをどこで止めたかを特定できない)

6.プロフィールサイト等による個人情報公開のトラブル
①容易に解説できるプロフ(サービス事業者、未成年者の利用、ID等の記載)
②プロフの危険性(顔写真など不用意な個人情報の掲載、他人のなりすましによる作成、ID・アドレスの他への書き込み、ランキングをあげるために過激な文章や写真を掲載、トラブルの事例)
③プロフにかかわる指導ポイント(管理の責任、誹謗中傷など公序良俗に反する書き込みの削除、安易に顔写真等を公開しない、実社会でのトラブルの危険性、プロフ等で知り合った人と安易に会わない)

7.「出会い系サイト」のトラブル
①予防(サイトを見ない・削除、利用しない・利用させない)
②コミュニティサイトに起因する被害(ミニメールから直接メールへ)

8.その他の問題(著作権・肖像権侵害、コンピュータウィルス、ID・パスワードの管理、スマートフォンの情報セキュリティ・ウィルス対策、携帯ゲーム機)