サマースクール


横浜市教育委員会健康教育課指導主事 立花 充

 今年も98名の子どもたちが参加したサマースクール。今年から場所を赤城山の麓にある、「横浜市少年自然の家赤城林間学園」に移し、大自然の美しい空気の中で実施されました。
 活動のほとんどがは森林の中で行われ、ウォークラリー、クラフトワーク、火おこしやカレー作りなど、子どもたちは自分の体と対話しながら、自然の中の活動を楽しみました。

image40.jpg ウォークラリーの途中に現れた、カッパ? 本部で待っているわたしに、戻ってきた子どもが報告してくれました。
「先生、カッパがいたんだよ! あそこの池に100年も住んで いるんだって。」
存在を信じる信じないは一人ひとりの自由ですが、そんな一言にも、太陽の明るさとあたたかさを感じました。冷たい湧き水が流れ込む池で1時間以上も子どもたちを待っていてくれたカッパさんも、あたたかかったなあと思います。

 さまざまな感動を与えてくれたキャンドルファイヤー。先頭に立って盛り上げてくれた先生方の姿も素晴らしかったのですが、やはり子どもたちのがんばりが一番。あるグループの出し物は「サマースクールへ行こうよ」という歌(ゲーム)でした。
 「サマースクールへ行こうよ。  サマースクールへ行こうよ。
   ピークフローだって持ってるし フー! お薬だって 持ってるもん!!」
image41.jpg もちろん元は別の歌詞ですが、自分たちの病気をネタにして、笑い飛ばしてしまう。そんな子どもたちの姿に、子どもたちの太陽のような強さと明るさ、あたたかさを見たような気がします。

 病気を悔やまない。病気を受け止める。病気と前向きにつきあう。そして、病気に負けない。サマースクールが子どもたちに残すものは、健康な生活習慣形成と同じ思いを持つ仲間づくり。そして何よりも、前向きに病気を受け止め、いかにコントロールしていくかという気持ちとスキル。image42.jpgそこには、子どもたちの健康を願い、様々な角度から子どもたちの健康な成長を願う、大人たちの姿がありました。

 四日間、病気と向き合い、仲間をつくり、楽しい時間を創った「太陽の子どもたち」と、それを全力で支えてくれた大人たちに、感謝の気持ちを込めて、心からの拍手を送りたいと思います。
image43.jpg