『今、私たちPTAができること』 


PTA部会 部会長 渡辺 祐子

 近年の社会の変化、人々の生活の多様化のなかで、欠食、偏食、孤食といった食生活上の課題やメンタルヘルスの課題などが深刻な課題として指摘されています。そこで、今年度、PTA部会ではこれらの課題に焦点を当て、2つの事業に取り組みました。
 ひとつ目は「家族で食育を考えよう」をテーマとしたimage6.jpg「ファミリーお弁当コンテスト」の取組です。審査は、経費等の条件を満たしたお弁当の写真やレシピ等の書面による一次審査、調理と試食による二次審査により行いました。アレルギーに配慮した食材を使ったり、運動会順延を考えたお弁当だったりと工夫された作品ばかりでした。受賞作品は、第7回食育推進全国大会横浜大会のブースにも出品し大勢の方にお弁当づくりの楽しさを味わっていただきました。image7.jpg本事業を通して大勢の方が家族のふれあいを深め食への関心を高める一助になりました。
 ふたつ目は、NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事、小森美登里氏を講師に招き「いじめって何ですか?」~いじめに対する大人の認識を考える~と題した研修会を実施しました。いじめの実態を知らずにいわゆる昔のいじめの認識で状況判断する怖さや小森さんの子どもたちに寄せる思いが伝わってきました。そして、なぜ子どもたちはいじめられていることを大人に訴えてこないのか、大人は子どもにどのように接したらよいかなどが具体的に説かれました。研修会後のアンケートには参加されたほとんどの方々が感想や今後につながる活動への思いなどを書かれており充実した内容の研修会となりました。
 私たちPTAは、これからも子どもたちが夢や希望をもってたくましく健やかに成長していけるよう、学校をはじめ地域や関連機関と連携して課題に向き合い、その克服に向けて活動していきたいと考えています。